個人的な見解です。
一昨日(3/19)、大阪府の吉村知事が急に往来自粛を要請しました。
===== 引用はじめ
大阪府の吉村洋文知事は19日、新型コロナウイルスの急激な感染拡大を防ぐため、20~22日の3連休について「大阪と兵庫間の不要不急の往来は控えてほしい」と呼びかけた。厚生労働省を通じた専門家の提案を踏まえたといい、府庁で報道陣に「兵庫で爆発的な感染がいつ起きてもおかしくない。大阪も増えており警戒しなければいけない」と理由を説明した。
兵庫県の井戸敏三知事も記者会見し「大阪はいつも大げさだ」と不快感をにじませながら、3連休に限らず「不要不急」の大阪などとの往来や外出・会合の自粛を要請した。
===== 引用おわり
https://mainichi.jp/articles/20200319/k00/00m/040/183000c
吉村知事の独断ではなく、厚生労働省からの提案を受けてのものです。
https://www.risktaisaku.com/articles/-/26834
井戸知事がムッとするのは当然ですが、「大げさ」だとは思いません。
次の図は、国別の累積感染者数の推移です。
出典は、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020 年 3 月 19 日)
名前を仮につけます。
A型: 日本・シンガポール
B型: ドイツ、イタリア、スペイン、フランス
明らかに違う動きをしています。図には出ていないが、台湾はA型で、韓国はB型です(3/22追記:韓国は集団感染は落ち着きつつある)。日本は、オーバーシュート(爆発的患者急増=B型に移行)になっていないように見えます。しかし、
===== 引用はじめ
【注意】※:新型コロナウイルス感染症の感染から発病に要する潜伏期間の平均値は約5
日間であり、発病から診断され報告までに要している平均日数は約8日間となってい ます。そのため、我々が今日見ているデータは、その約2週間前の新規感染の状況を 捉えたものである、すなわち3月上旬頃の状況であるというタイムラグがあることを
ご理解下さい。
===== 引用おわり
よって、今現在、既にオーバーシュート(爆発的患者急増)になっている可能性もあります。そうでなくてもオーバーシュート(爆発的患者急増)になる可能性は、非常に高いようです。厚生労働省は、「28日から4月3日までの間に、両府県(=大阪府・兵庫県)の患者数が3374人、うち重篤者は227人に達する」との試算を示しています。
※ 追記・厚生労働省から、根拠資料が示されました。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/37375/00358663/04_kinkyutaisaku.pdf
しかも、一度始まると、止めるのほとんど不可能で、B型になり(爆発的患者急増)、すぐに医療崩壊します。
イタリアで最も感染が深刻な北部ロンバルディア州では病院がパンク状態になり、集中治療室では「患者の選別」が行われている実態が現地報道で明らかになっています。
===== 引用はじめ
同州の別の医師は、「倫理上、正しいかどうかは別として、蘇生(そせい)措置は生存の可能性が高い患者を優先している」と述べ、対象患者を選ばざるを得ない状態だと認めた。ある看護師は「人工呼吸器をだれに装着するか決めねばならない。80~95歳で(肺など)呼吸器に問題がある患者なら、措置はしない。3つ以上の中枢器官に疾患があれば、致死率100%ということだ」と述べた。
===== 引用おわり
https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/死者世界最多のイタリア-「医療崩壊」で患者の選別も/ar-BB11s7HB
日本でも人工呼吸器が不足し始めると、生存確率の低い高齢者は手当されなくなり(自宅待機のまま呼吸ができなくなり死に至る)、「感染すなわち死」となることもあり得ます。イタリアでは既にそうなっています。日本でそうならない保証は何もありません。
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