《今年の夏の須磨海岸は海水浴場ではありません》
一見“謎かけ”のような看板が、砂浜のあちこちに設けられていた。神戸市須磨区の須磨海岸。今夏は海水浴場の開設中止が決まり、週末も人影はまばらだ。
更衣室もなければシャワー室もない。遊泳区域が設定されず、何よりサメ除けネットや監視員の設置といった安全対策が実施されない。
神戸市ではそれでも泳ぎに来る人がいることを見越し、「救助・監視員を配置しておりません。サメ除けネットも設置しておりません」とのアナウンスを8月末まで流すという。
海水浴場での感染リスクはどの程度のものなのか。「海水に混じったウイルスは大量の海水で薄まるので、遊泳中の感染の可能性は低いのでは」と話すのは兵庫医科大の竹末芳生主任教授(感染制御学)。しかし更衣室や簡易トイレといった密閉空間はやはり感染のリスクがある。
遊泳中であっても直接飛沫(ひまつ)を吸い込めば感染の恐れが高まる。竹末教授は「砂浜でも海中でも2メートル以上の距離を取り、こまめに体を拭く必要がある」と指摘している。
<出典>
感染リスクだけじゃない海水浴 コロナの夏、変わる海
2020.7.20
11:00産経WEST
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