2022年5月21日土曜日

(225La) JR須磨駅東の千守踏切。仲良し4人組が非常ボタン

 【 踏切 ・ 非常ボタン 】踏切内で立ち往生する軽ワゴン車を発見。電車が好きな陶山君は焦った。「あそこは、いつも上りの新快速が猛スピードで走る線路ではないか」。踏切に付いている非常ボタンに気づいた。でも、押したことはない。


 3月15日午後、4人の小学生がとっさの判断で非常ボタンを押して電車を止め、踏切内に閉じ込められた車を助けた。JR須磨駅長は小学生たちに感謝状を贈呈。大惨事になりかねない現場に居合わせた4人は「ボタンを押すのはドキドキしたけど、友達がいたから勇気が出た」と振り返る。

 マリスト国際学校4年の文(むん)泰仁君、室田百福(ももふく)君、米田陽一朗君、陶山聖由(せいゆう)君の仲良し4人組は、踏切内で立ち往生する軽ワゴン車を発見した。

 JR須磨駅東の千守踏切で遮断機が上がり、車が渡ろうとした瞬間、またすぐに「カン、カン、カン」と鳴り始めた。それでも車は進み、間に合わずに閉じ込められた。運転していた男性は慌てて車から降り、遮断機を上げようとしたが、動かない。諦めて車内に戻った。

 線路は4本。踏切の幅は約17メートル。車は一番北の線路上にあった。電車が好きな陶山君は焦った。「あそこは、いつも上りの新快速が猛スピードで走る線路ではないか」

 踏切に付いている非常ボタンに気づいた。でも、押したことはない。そもそも押してもいいのか、すぐには分からなかった。

 「このままやとやばいよな? 押した方がいいよな?」。4人は顔を見合わせ、うなずき合った。文君が左手の薬指をボタンに伸ばす。少し、硬い。ぐっと押し込むと、ランプが明滅し、警報が鳴った。

 近づいていた電車は止まった。偶然、近くにパトカーを発見。「警察さーん」と叫んだ。駆け付けた警察官が遮断機を持ち上げ、車は抜け出すことができた。

 JR西日本の担当者は「電車を止めると損害賠償を請求されると言われるが、緊急時はためらわずに非常ボタンを押してほしい。いたずらや個人的な理由であれば影響に応じて請求するケースはあるが、今回のように善意であればそんなことはありません」とする。

 

<情報源>

【情報源タイトル】 踏切内に車が! あわや大惨事、仲良し4人組が非常ボタン押し救助「友達いたから勇気出た」

【情報出所URL】 https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202205/0015314993.shtml

【情報発信元】 神戸新聞NEXT  2022/5/20 05:30



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