2023年1月16日月曜日

(231Ga) 耐え抜いた「証人」 「願いの椰子の木」 須磨海岸

 【 願いの椰子の木・ 須磨海岸 】夏に海水浴客でにぎわう須磨海岸の一画に立つ5本のヤシの木は、願い事がかなう「願いの椰子(やし)の木」と呼ばれ、交流サイト(SNS)でも人気のパワースポットだが、その歴史を知る人は少ない。


【情報発信者より】

 夏になると、関西各地から大勢の海水浴客が詰めかける神戸市須磨区の須磨海岸。その一画に立つ5本のヤシの木は、願い事がかなう「願いの椰子(やし)の木」と呼ばれ、交流サイト(SNS)でも人気のパワースポットだが、その歴史を知る人は少ない。

 昭和62年、同市灘区の摩耶埠頭から移植された木は8年後、阪神大震災に見舞われた。周囲の建物は崩れ、歩道のブロックが剝がれて散乱する中、激しい揺れに耐えきった。発生から2カ月が経過していたが、木の下では被災者がテントを張って生活していた。幹にロープを巻き付け、テントを支える木の姿は堂々として見え、その様子を写真におさめた。

 

 「力強く根を張って生き抜いた木を、震災の証人として伝えていかなければならない」。震災遺構の保存活動に取り組む神戸市の市民団体「リメンバー神戸プロジェクト」の三原泰治代表は、こう語気を強めた。

 同プロジェクトを立ち上げて被災地を回り、後世に残すべき建物などがないか、自らの目で確かめている中で、ヤシの木と出会った。

 

 「地震は自然の営みだが、建物倒壊などの災害は人間のつくったものや防災意識の低さが招いた」と指摘する三原さん。「しっかりと根を張り、大震災を耐えたヤシの木は、自然災害への備えの大切さを教えてくれる」と感じている。

 

<情報源>

【情報源タイトル】 耐え抜いた「証人」 須磨海岸に凜と根を張る「願いの椰子の木」

【情報出所URL】 

https://www.sankei.com/article/20230115-7WMZ76N2V5JB3FY36ZRDDXU26A/

【情報発信元】 産経新聞  2023/1/15 17:55



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