断水や避難生活で水が十分に使えない状況では、健康の悪化も懸念される。そんななかで、後回しになりがちなのが、歯磨きなどの口腔ケアだ。「口のケアどころではない」と思われそうだが、見ると、口内環境の悪化から関連死を招いた可能性もあるという。
● 災害関連死の死因で上位となる「肺炎」を引き起こす要因の1つに、「口内細菌の増加」がある
「歯を磨かないままだと、口に残った食べかすを餌に細菌が繁殖。洗わないままの口内には糞(ふん)便と同じくらいの細菌がいるとも言われ、菌の塊が誤嚥(ごえん)により少しずつ気管から肺に入ると、肺炎になることがある」という。
災害後は特に、タンパク質の不足からくる低栄養や、運動不足も加わって免疫力が低下。肺炎になるリスクが高まるという。
● 非常時、どのように口内のケアを工夫すればいいのか
コップに大さじ2杯程度の水に歯ブラシを浸してから歯を磨いたら、ブラシの汚れをティッシュで拭い、また磨く…。これを繰り返して、最後にコップの水を数度に分けて口に含む-という節水型の歯磨き法だ。歯ブラシが使えない場合は、布やティッシュを指に巻き、歯の表面の汚れを拭うという方法もある。
【出典】
もし災害にあったら…口腔ケア 大さじ2杯の水で命守る産経新聞(2019/10/21)
https://www.sankei.com/life/news/191021/lif1910210018-n1.html
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