【 自治会 ・ 存在意義 】TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」の「激論サミット」のコーナーで、減少傾向にある“自治会”の必要性について議論がありました。濃い内容だと思います。まとめてみました。
【このブログの主宰者によるまとめ】
果たして自治会は現代社会において必要なのか。②NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんと③元宮崎県知事で元衆議院議員の東国原英夫さんは「必要」。一方、①コラムニストの河崎環さんと④キャスターの堀潤は「不要」とします。
①河崎さんは … 実際の経験を通して「不要」だと示します。 … 「再編するべき」と力説します。
② 大空さんは、「行政が全てのサービスを提供するのが困難になることが予想できます」「自治会のような互助組織がないと回らない。だから、改革を前提に必要」と過疎地域での自治会の必要性を指摘。
③ 東国原さんは … 改革の必要性を唱えます。
④ 冒頭では「不要」としていた堀でしたが、より機能する自治会の必要性に共感しつつ、その上で各地域において「持続可能な共助ビジネスの創出」を熱望。
形式的には、「必要」2人と「不要」2人と意見が分かれているように見えますが、「(A)今の自治会のままでは問題がある。(B)ただその機能は必要であり、(C)何らかの対策が必要」と括れば、4人の意見は一致しているのではないでしょうか。
(A)
「今の自治会のままでは問題がある」
河崎さんの「自治会はそこに住んでいる同じステークホルダーが同じ利益、同じ目的のために組むものだが、今は完全に形骸化している」、東国原さんの「住民の生活が多様化しているので、これまでの旧態依然とした自治会は時代遅れ。各地域で特色が違うので、その地域にあったコミュニティのあり方を議論するべき」が的を射ていると思います。
(B)
「機能」
大空さんは「“自治会”と“自治体”の関係性についても、憲法が認める最低限度の生活保障に関わる部分は自治体(行政)、防災や地域の繋がりなどについては行政だけでは限界があるので自治会が担うなど」、「その棲み分けができていないことがそもそもの問題」と課題を挙げます。
また、河崎さんは … 昨今のタワーマンションは自分たちの資産価値に大きく関わるため自治会が機能しており、「漠然とした目的があっても共通の目的が明確ではないからみんなが必要性を感じられない。目的があれば機能する」と主張。
(C)
「何らかの対策」
河崎さんは「今の出来上がった自治会をどう維持するか、そして役割をやりたくない人たちがいかに持ち回りでやるかに終始している」とその構造について触れた上で、「再編するべき」と力説しています。
現職の自治会長から上がる相談のほとんどは、「終始している」レベルでしょう。その視点を「再編する」まで引き上げれば、恒久的な対策に向かうと思います。
大空さんの「毎日活動するのはお金や時間がある人しかできない。そうしたことをなくすためには幅広く、みんなで薄く負担していかないと厳しい」に賛成します。
東国原さんが提示したのは「スリム化と多様化」。スリム化とは「行政の仕事を行政に戻すべき」と訴えるも、一方で「行政も人もいない、財政も逼迫している」と危惧。そして、多様化は前述の通り、住民の生活が多様化しているなか「それぞれに見合った自治会のあり方、地域コミュニティのあり方を模索するべき」と述べます。
なお、自治会のメリットとしては「地域の防犯・防災」、「情報共有」、「環境美化」、「コミュニティの拡大」などがある一方、デメリットに「会費」、「役職・仕事の負担」、「共有物を巡るトラブル」などが考えられます。
・ 各地域において「持続可能な共助ビジネスの創出」を熱望
・ 自治会再編に向けたひとつの案として「サービスグラント」というNPOの活動を紹介
<情報源>
【情報源タイトル】 全国で減少傾向にある“自治会”は本当に必要なのか?
自治会の意義を問う
【情報出所URL】 https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/202307170650/detail/
【情報発信元】 TOKYO MX 2023.07.17
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