【 下水 ・ リン 】神戸市で、下水処理の過程で出る廃棄物からリンを取り出し、肥料として再利用する取り組み。こうして作られた肥料を「こうべハーベスト」と名付けて市内の農家に安く販売し、価格高騰の影響を受ける農家を支援。
【情報発信者より】
肥料価格が高騰するなか、神戸市は、下水の処理の過程で出るリンを取り出し、肥料として再利用する取り組みを進めていて、12月中旬から一般家庭向けにも販売することにしています。
国内で使われる化学肥料は、ほとんどを輸入に頼っていて、農林水産省によりますと、肥料に欠かせない栄養素の「リン」の価格は、最大の輸出国である中国が輸出を制限していることからこのところ高騰しています。
こうした中、神戸市は、民間企業と協力して、排せつ物などの下水処理の過程で出る廃棄物からリンを取り出し、肥料として再利用する取り組みを進めています。
神戸市は、こうして作られた肥料を「こうべハーベスト」と名付けて市内の農家に安く販売し、価格高騰の影響を受ける農家を支援しています。
● 肥料を使っている農家は
神戸市西区でキャベツを生産する農家では、年間6トンもの肥料を使うことから肥料価格は経営に大きな影響がありますが、5年ほど前から下水を再生した肥料に切り替えていたため、肥料価格が高騰する中、影響を受けずに済みました。
下水から出るリンを使った肥料でも、収穫量や味は、通常の肥料を使った場合と同じだということです。
● 専門家も評価
「お金を出せば食料や生産資材が買えるという時代は終わった。下水を再利用した食料生産の過程をしっかりと築き上げることによって、いかなるときにも国民の命を守ることが出来る。そういった食料供給体制を作ることが、安全保障にとって必要な喫緊の課題だ」
<情報源>
【情報源タイトル】 神戸市
下水処理過程でリン回収し肥料に再利用 一般販売も
【情報出所URL】 https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20221109/2020020093.html
【情報発信元】 NHK 兵庫 NEWS WEB 11月09日 17時04分
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