2022年8月27日土曜日

(228Ra) 「何か困っているのだろうか…」。車いす女性の窮地救う

 【 声掛け ・ 行方不明 】女性が混乱して状況をうまく説明できない中、生徒たちは機転を利かせて誘導したり、声をかけて安心させたりして、行方不明になりかねない事態を防いだ。県警芦屋署は中学1年の女子生徒4人に署長感謝状を贈った


 道に迷って困っていた車いすの70代女性を無事に帰宅させたとして、兵庫県警芦屋署はサッカーチーム「神戸フットボールクラブ」に所属する中学1年の女子生徒4人に署長感謝状を贈った。

 女性が混乱して状況をうまく説明できない中、生徒たちは機転を利かせて誘導したり、声をかけて安心させたりして、行方不明になりかねない事態を防いだ。

 

 ベンチに座って次のバスを待っていると、車いすに乗った女性が近づいてきた。

 「どうしたんですか」

 声をかけると、女性は近くの「芦屋署南芦屋浜詰所」を指さして何かを伝えようとしている。しかし、言葉がうまく出ないようだ。「何か困っているのだろうか…」。そこで4人は女性が指さす詰所へ、車いすを押して向かうことにした。

 

 この詰所は今年3月に芦屋署の駐在所から運用替えとなり、署員の立ち寄り先となっている。しかし、休日で警察官がいない。机の上に同署の電話番号を記した案内板を見つけ、架電して事情を伝えた。

 電話後、女性は不安が押し寄せたのか、「もうええ…」と涙を流し始めた。4人は「大丈夫ですよ」「もうすぐお巡りさんが来ます」と声をかけると、少しずつ落ち着いてきた。

 30分後、署員が現れ、芦屋市養護支援センターの職員も迎えに来た。職員は女性の生活の世話をしているという。女性は帰り際、4人に「ありがとう、ありがとう」と連呼してくれた。

 

 芦屋署の藤川真実署長(57)「声かけがなかったら、熱中症になっていたかもしれない。勇気のある行動が女性を救った」

 

<情報源>

【情報源タイトル】 「何か困っているのだろうか…」サッカー試合へ向かう女子中生4人が遭遇 車いす女性の窮地救う

【情報出所URL】 https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202208/0015581921.shtml

【情報発信元】 神戸新聞NEXT  2022/8/25 05:30



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