小学校では2020年度、新学習指導要領が始まった。若者の政治への関心が低いことを背景に、6年社会の学習順序は「政治→歴史→国際」となり、大半の教科書の構成が変わった。
しかし、神戸市では、歴史から先に学習を進めている。
同市教委の竹中美香子さんが理由を説明した。
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1995年の阪神・淡路大震災。子どもたちに記憶を継承しようと、当時を知る教員が中心になって副読本「しあわせ はこぼう」を作り、大切に使い続けてきた。
「6年生には『被災者生活再建支援法の成立』を学んでほしい」と竹中さん。同法は自然災害で被災した個人への公的補償について定め、市民の働き掛けから生まれた。
竹中さんは「前例のない誇るべき法律。震災が起きた1月17日前後、より身近に感じて『政治』の一部として学んでほしい。『政治』を後に回した方が、そのタイミングを合わせやすい」と力を込めた。
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こうした神戸の状況について、文部科学省教育課程課は「学習指導要領は順序を縛るものではない。どんな順番でも、新要領の趣旨である『自ら学び、考え、判断して行動できる』ような指導につながれば」とする。
<出典>
11/29(日) 13:08配信 神戸新聞NEXT
https://news.yahoo.co.jp/articles/b27726641e6116afe73a3efb2c03359aaa776b9b
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