【制服の全市共通化・神戸市のモデル案】保護者に「これからの神戸市の中学生にふさわしい標準服のモデルとなるデザインの作成を進めている」と説明。4案から一つを選ぶよう求めている。保護者から戸惑いの声が上がっている。
神戸市教育委員会は、市立中学校と義務教育学校全82校で制服の共通モデルとなる「神戸モデル標準服」のデザイン4案を公表し、30日まで市立小中学校の児童生徒と保護者から投票を受け付けている。
市教委はアンケートで、保護者に「これからの神戸市の中学生にふさわしい標準服のモデルとなるデザインの作成を進めている」と説明。保護者と児童生徒がそれぞれ4案から一つを選ぶよう求めている。
これを巡り、保護者から「背景の説明がない」「選ばされるだけで意見を書く欄がない」など戸惑いの声が上がっている。
子どもが小中学校に通う40代の保護者は「なぜ標準服が必要なのか。背景についての説明がなく、唐突過ぎる」と困惑。「どの案にも賛成できないが自由記述の欄がなく、反対の声すら届けられない。周囲の親たちも同じ反応だ」と憤る。
市教委学校教育課は「これまで検討会を開いてきたが、説明不足で申し訳ない。なるべく保護者の経済的負担を軽減できるよう努めたい」としている。
<出典>
2021/6/23
11:45 神戸新聞NEXT
「どれも反対。なのに、その声は聞かない」制服の全市共通化、保護者ら憤り 神戸市のモデル案投票で
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202106/0014438911.shtml
(前日の報道)
現在、神戸市では82校ごとにそれぞれ制服のデザインを決めている。原材料費の高騰に伴い価格は年々上昇傾向にあり、市教委は2017年度、競争によって安くなるよう複数業者から見積もりを取る「見積もり合わせ」を取り入れたが、効果は広がらなかった。学校の規模によっても違い、男子の制服では学校間の差が最大1・7倍になる。
一方で近年、性別にとらわれないジェンダーレスや防寒への配慮から、女子のズボン着用を認める学校が増え、神戸でも82校中37校と半数近くを占める。
こうした流れを踏まえ、市教委は19年7月、制服のあり方を巡る検討会を設置。20年7月、性の多様性などさまざまな課題に対応した「神戸モデル標準服」の導入が適切とする報告書をまとめた。
…
<出典>
2021/6/22
12:10 神戸新聞NEXT
神戸の市立中学校「モデル標準服」4案公表 30日まで投票受付
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202106/0014436000.shtml
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