去年10月、神戸市の住宅で介護していた90歳の祖母を殺害したとして、殺人の罪に問われている22歳の孫の裁判が神戸地方裁判所で始まり、起訴された内容を認めました。
検察は冒頭陳述で「被告は去年4月に就職し、その翌月から介護のために同居を始めた。仕事でも悩み、夜間の介護にストレスを感じていた。求めに応じて体を拭いていた際、祖母の言動に激しい怒りを覚え、だまらせたいと思った」と事件のいきさつを指摘しました。
一方、被告側は「子どものころに母と死別し、祖父母に引き取られたが、祖母にきつく当たられて2度、自殺を図ったことがある」と説明したうえで、「介護のため夜も眠れず、祖母に暴力を受けたり、ののしられたりすることもあった。親族に助けを求めたが取り合ってもらえず、犯行時は睡眠不足や適応障害で心神耗弱の状態だった」などと述べて、情状酌量を求めました。
裁判は今月15日に結審し、判決は今月18日に言い渡される予定です。
<出典>
09月09日 15時51分 NHK NEWS WEB
(★動画があり)
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