新型コロナウイルス感染拡大による外食離れや外出自粛で、老舗の飲食店などが廃業に追い込まれている。影響は全国チェーンだけでなく兵庫県内にも及び、長年親しまれたりランドマークだったりした店が次々に姿を消し、街の景色も変わりつつある。
(1) 3月から休業し、6月末に閉店した神戸市中央区のそば屋「銀杏(いちょう)庵(あん)」。川上すみ子さん(83)、雅也さん(56)親子=同市兵庫区=が、1980年から営んできた。収入ゼロの状態に家賃が重くのしかかり、話し合って閉店を決めた。「もう無理、と心が折れてしまった」と雅也さん。6月末で看板が外され、閉店を知った客から「あの味が忘れられない」と今もエールが届く。すみ子さんは「息子のためにも、屋台や小さい店舗でまた再開できたら」と希望をつなぐ。
(2) 老舗ビアホール「ニューミュンヘン」(神戸市中央区)も6月に神戸元町店(同区)を閉店。神戸フラワーロード店(同区)などは営業を続けるが、「宴会が少なく、客足が戻るまで時間がかかりそう」という。
(3) 1950年代に創業した「餃子のひょうたん」(同区)も6月、画像共有アプリ「インスタグラム」で閉店を発表。6月16日に元町店、20日に三宮店を閉じたと知らせた。
全国展開する有名店も店舗数の見直しを迫られ、神戸を代表する店舗も閉店が決まった。
(4) 阪神・淡路大震災があった1995年に旧居留地にオープンした「L.L.Bean神戸店」(同区)は、5月に閉店。緊急事態宣言に伴い臨時休業を続けていたが、そのまま閉めることになった。
(5) ラーメンチェーンの博多一風堂や
(6) 洋風せんべい「ゴーフル」で知られる神戸風月堂、
(7) シュークリームを製造販売する「洋菓子のヒロタ」
も神戸市内の一部店舗を閉鎖。
(8) 東急ハンズ三宮店(神戸市中央区)は、年末で閉店することが決まっている。
<出典>
2020/10/10
05:30神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202010/0013770558.shtml
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