去年、県内の山で遭難した人は168人に上り、5年連続で100人を超えたことが警察のまとめで分かりました。
これから紅葉のシーズンを迎え、ハイキングや登山に出かける人も多いことから、注意を呼びかけています。
兵庫県警察本部によりますと、去年1年間に、県内の山で遭難した人は168人で、前の年に比べて34人多く、5年連続で100人を超え、この5年間では最も多くなりました。
【なぜ多い?六甲山系の遭難】
ボランティアで登山における知識と技術の普及活動を行う「神戸登山研修所」によると、六甲山系での遭難事故が多い理由について、登山やハイキングに訪れる人が多いためだとしています。
そのうえで、山頂まで自動車やバスで行くことができるため、楽に上り下りできると考えて安易に山に入ってしまう人が後を絶たないことや、コースが多いため道に迷いやすいことなどをあげています。
また、中高年の遭難が多い理由について、体力やバランス感覚などを過信していることや、登山道具が簡単に手に入るようになった一方で、知識や技術が不足していることなどをあげています。
そのため、登山をするときには、自分に合った無理のない登山道を選び、登山届を出したうえで、地図や雨具など基本的な装備をしっかり準備して臨むように呼びかけています。
「神戸登山研修所」の所長で、兵庫県山岳連盟の黒田信男副会長は「六甲山系のように身近な山であっても入念な下調べをしたうえで、山岳用の地図や雨具、ヘッドライトなど基本の持ち物をしっかりもって出かけてほしい。また、秋はハチやマダニなどの危険生物の行動が活発になっているため、長袖と長ズボンで虫よけスプレーなどで対策をしたうえで登山をしてほしい」と話しています。
<出典>
10月15日 12時39分 兵庫 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201015/2020010251.html
※ 動画あり
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